皆さま、こんにちは!当ブログ管理人の悠爺です。
8月5日に出された大手投資信託会社バンガードのレポートによると、今後10年間、投資家はポートフォリオを株式30%、債券70%に見直すべきと警告しています。

皆さまはどう思われますか?何か行動されたでしょうか?
今回は私、悠爺の本件に対する見立てと対応について書いてみます。
あくまで素人個人投資家の分析なので、その程度のものと思ってお読み頂ければと思います。
尚、改めて言うまでもありませんが、皆さまの投資は皆さまご自身の責任でお願いいたします。
バンガードの警告とは
今後10年間の推奨:機動的資産配分
上記 Business Insider のまとめによると、
- 大手投資信託会社バンガードは、長期的な利回り向上の観点から株式30%/債券70%の資産配分を推奨する。
- 株価評価(バリュエーション)は高く、債券の利回りは高止まりしているものの、債券の魅力が増している。
- バンガードは今後10年間、米国株式リターンを年率3.3~5.3%、債券リターンを4~5%と予想する。
となっており、今後10年間は以下の「機動的資産配分」を推奨しています。
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出所:バンガードの計算(2025年6月30日現在)、バンガードの資料を元にBusiness Insider JAPAN編集部が作成
推奨期間はあくまで10年間で、投資期間がもっと長い場合については、株式のリターンが債券を上回るとみているようです(ゆえに「機動的」と言っているのでしょう)。
機動的資産配分の詳細
上の帯グラフには株式と債券の銘柄構成についても%ベースで細かく指定されています。
株式の方は米国バリュー株が11%と最大で、米国グロース株5%を上回っています。
これから株式の内訳においてもディフェンシブにシフトしている印象です。
また債券の方もこまごまと指定されています。
私の素人解釈なので間違っているかもしれませんが、ETFで例えるなら以下のようになるかと思います:
- 米国アグリゲート債:AGGやBNDなど
- 米国短期国債:SHYなど
- 米国長期国債:IEFやTLTなど
- 米国中期クレジット債:これはちょっと難しいので次の段落で
- 外国債券:米国以外の債券ファンドやETF
米国中期クレジット債とは
英語では “U.S. intermediate credit bonds” なので、残存期間が中期の信用債のことでしょう。
ここで信用債とは投資適格債券のことです。
実際ティッカーBICBX:iShares US Intermediate Credit Bond Index Fund
というETFが存在します。
残念ながらSBI証券では買えないようなので、私が持っているETFでは投資適格社債のLQDが近いのではないかと思い、バックテストで比較してみました。
レファレンスとしてBNDとも比べてみました。
BICBXは軽々とLQDとBNDをアウトパフォームしていました!
特に2023年10月の落ち込みが小さく、守りのETFとしては完璧な上、成長力もLQDやBNDを上回っています。
買いたいところですが、SBI証券で取り扱っていないのは残念です。
株高でも最高値更新を続ける背景は
S&P 500も全世界株のオルカンも最高値更新のニュースが飛び交っていますが、バリュエーションが相当高いにもかかわらず株価が上昇する背景には何があるのでしょうか?
↓のショート動画の解説によると、2023年以降ISMが表す経済指標が低迷しているにもかかわらずS&P 500が上昇している理由は、M2すなわちマネーサプライが株価を支えているためだ、ということです。

端的に言えば、市場にお金がじゃぶじゃぶ投入されたので株価が上がっただけで、企業の業績が向上したり景気がよいわけではないのですね。
そうだとするとショート動画でも語られているように、今後景気後退が鮮明になってくれば、M2による株価押し上げは限界に達し、急降下する可能性は否定できません。
悠爺の対応
以上、バンガードの警告について私見を述べました。
以降は私、悠爺はバンガードの警告を受けてどう動いたのかについて書きます。
ポートフォリオは変えない
結論から言ってしまえば、ポートフォリオはいじりません。
本日9月15日時点のコア・ポートフォリオは以下のようになっています。

2025年9月15日時点のコア・ポートフォリオ。評価額 102,707,301円。
7月の資産状況で報告したとおり、このタイミングでリバランスをしました。

株式の比率は50%までは許容しますが、50%を超えたらリバランスして、債券40%以上、コモディティ(ほぼ金)10%以上を確保するようにします。
バンガードが推奨する機動的資産配分のアイディアもわからなくはないですが、マイルールを複雑にしすぎると実行できなくなるので、今のところ上記の「株式50%上限」によるリバランス起動以外のルールを追加するつもりはありません。
今のポートフォリオで十分ディフェンシブになっていると考えています。
金(ゴールド)も重要
インフレに強い実物資産である金(ゴールド)も重要なアセットです。
理由の一つに米国政策金利の利下げが確実視されていることがあります。

金利が上がれば、利息を生まない金の魅力は相対的に薄れますが、利下げになれば逆に金の魅力が高まります。
実際、過去の利下げ時においては↑のショート動画のとおり、金価格は上昇しています。
現状コア・ポートフォリオでは債券と金あわせて50%以上になっており、景気後退対策、利下げ対策としては十分な態勢を整えていると考えています。
まとめ
今回はバンガードの警告の個人的な解釈と、それに対して自分はどう考えたかについて語ってみました。
もちろん私の想定どおり市場が動く保証はどこにもありません。
一方で、自分で考えて行動することでしか見えてこないものもあると思います。
自分の想定をしっかり認識することで、今後の不安定な(?)市場に向き合って行きます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。次回のブログでまたお会いいたしましょう!
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