皆さま、こんにちは!当ブログ管理人の悠爺です。
1月1日が大地震から始まるとは、想定もしていなかったので、まさに衝撃とともに迎えた2024年となりました。
被災地では懸命の救助と安否不明者の探索が続いていることと思います。
一人でも多くの命が助かること、そして一日も早い被災地の復旧を祈るばかりです。
ささやかですが、義援金をネットを通じて送らせて頂きました。
さて、本ブログのテーマである「悠々自適」には、
のんびりと心静かに、思うまま過ごすこと。
という意味があると、以前の投稿に書きました(↓)。
のんびりと心静かなセカンドライフ、そして老後を迎えるには、「安全・安心」な暮らしが欠かせません。
「終の棲家(ついのすみか)」をどうするかは、安全・安心な暮らしの根幹にかかわる問題であり、地震に対する備えとしても重要な論点だと思います。
そこで今回の投稿では、安全・安心、特に自然災害に対する強靭性の観点から終の棲家をどうするかについて考察してみます。
このテーマは、私が今の住まいを購入した時(44歳の頃)もあれこれ考えたのですが、これと言った結論は出せませんでした。
今もまだ結論には至っておらず、非常に奥が深いテーマだと思っています。
終の棲家をどうするか
終の棲家の選択肢
少し古いデータですが、内閣府の高齢社会白書に平成22年(2010年)に、「虚弱化したときに望む居住形態」について60歳以上を対象に実施した調査結果が掲載されています:
希望の高い順番に並べると、
- 現在のままの自宅 46.2%
- 改築の上、自宅 20.2%
- 老人ホーム 13.9%
- 高齢者用住宅 7.8%
- 病院 5.7%
- 子供の住宅に同居 2.2%
- その他 2.1%
- 無回答 1.9%
となっています。
皆さまの印象はいかがでしょうか?
4番目の「高齢者用住宅」は、いわゆる「サ高住」などを指すと思われますが、「サ高住」の場合、サービスの内容が介護まで含むかどうかよく確認しておく必要がありそうです。
私の現状のプランは、「2、状況次第で3」です。
自宅で介護を受けながらも、介護の継続が難しくなった場合、老人ホームに入る、を基本路線としますが、病状によっては自宅はあきらめて、直で老人ホームに入ることになるかもしれません。
自宅で介護を受ける場合、訪問介護など、行政の支援や民間サービスを頼ることになりますが、子供への負荷は最小にしたいので、難しい場合は早々に老人ホームに入る可能性も考えておく必要があります。
自宅を改築するのも、要介護状態になってからでは遅いので、健康なうちに決断し、着手しなければなりません。
健康寿命を考えるとあと10年以内には結論を出し、実行に移すことになりそうです。
改築のプランにもよりますが、2世帯住宅にするのか、自分たち夫婦のみでコンパクトに暮らすか(2階建てを平屋にする)など、方針を決めて予算を見積もらなければなりません。
まだ改築に掛かる費用まできちんと見積もっていないので、今後の課題の一つです。
さらに有料老人ホームに入居する可能性を考えると、かなりの費用がかかります(↓試算例)。
老後資金というと、年金だけで生活費を賄えない場合の取り崩し資金として計算された事例が多いですが、終の棲家と自身の介護にかかる費用こそ、老後資金として準備すべきです。
あまり考えたくないテーマなので、どうしても後回しにしがちですが、目をそらすわけにはいきません。
終の棲家の選択については、当然ながら希望はあっても実際に出せる資金で制約されます。
できるだけ老後の生活費は年金などの収入の範囲で賄って、健康寿命が尽きてからの暮らしの方に取り崩し資金を回すというのが、「悠々自適」の後半ステージに対する私の基本的な考え方です。
どこに住むか
自宅を終の棲家のベースとする場合、自宅をどこに構えるか、すなわち土地・場所の選択は非常に重要です。
賃貸の場合は、場所選びで失敗したと思えば引っ越せばよいですが、持ち家の場合はそう簡単には動けないので、購入時点でよくよく考える必要があります。
終の棲家のつもりで持ち家を探す場合、どんな点を考慮すべきでしょうか?
参考になりそうな記事がありました(↓)。
上の記事で紹介されているシニア世代の住まい選びの最重要ポイントは「立地」とされており、以下の5点を「譲れないポイント」として紹介しています:
- 水害や地震に強い土地
- 資産価値が下がりにくい土地
- 治安が良い地域
- 駅から徒歩10分以内、公共交通の便が良い場所
- 徒歩圏内にスーパーや病院が多い地域
私もこの5点には基本、賛同します。
しいて言えば、2については、1,3,4,5を満たす土地であれば、自ずと資産価値は下がりにくいと考えられるので、少々重複感があります。
あと、個人的に追加するとしたら、
6. 多様な世代が住んでいて人口が増加している地域
を入れたいです。
ひと昔前に開発されたニュータウンで高齢化や過疎化が進んでいる事例があちこちで報告されていますが、6はそうならないためのポイントになります。
皆さまはいかがでしょうか?
ここで1番目の地震など自然災害に対する強靭性は最優先で考えるべき点です。
若いころに持ち家を購入された場合、通勤時間や子供の教育環境などを優先して物件を選ばれた方が多いと思います。
自宅を終の棲家にするのであれば、上記の観点から今一度点検されることをおすすめします。
地震と風水害の危険度に関しては、自治体(市町村)がハザードマップを公開しているので確認できますし、たとえば東京都では、地震に関する地域危険度測定調査を5年ごとに更新して公開しています(↓)。
町丁目単位で、
- 建物倒壊危険度
- 火災危険度
- 総合危険度
が記載されているので、自宅周辺の地震に対する危険度がわかります。
現在の住まいの危険度が高い場合、移住は十分検討に値すると思います。
また、昔の地名がその土地の自然災害危険度を暗示していることがあるとも言われます。
ただ、地名の由来はよくわかっていないことが多いので、私個人としては、あまり気にしても仕方ないと思っています。
それでも気になる場合は、昔の地図を調べるのもよいでしょう。
「今昔マップon the web」は、最新地図と昔の地図を横並びて対比してwebで閲覧できるスグレモノです(↓)。
自宅の周囲を歩いてみて、土地の高低差、近くを流れる河川の有無、崖や急斜面が近いかどうかなどを確認すれば、わざわざ昔の地名を調べなくても危険度はある程度わかります。
悠爺家の場合
「それで、あなたはどうなの?」という声が聞こえてきそうなので、上に掲げた
- 水害や地震に強い土地
- 資産価値が下がりにくい土地
- 治安が良い地域
- 駅から徒歩10分以内、公共交通の便が良い場所
- 徒歩圏内にスーパーや病院が多い地域
の5点について、悠爺家のケースをデータと主観を織り交ぜて記載すると、↓のような感じです。
- 自治体が公開しているハザードマップ等によると、水害や地震に対する危険度は最も低いランクになっています。
- これは今後調査します。
- 自治体や民間の調査で公開されている犯罪の発生件数などによると、治安はよさそうです。
- 最寄り駅まで徒歩10分以内、バスも複数系統あり、まあまあです。
- 徒歩圏にスーパー数軒ありますが多くはありません。開業医の医院はそろっていて不便はありませんが、救急を受け付けるような大規模病院は徒歩圏にはありません(救急車での搬送なら10分以内)。
あくまで自己評価ですが、どちらかというと利便性(4, 5)よりも安全・安心(1, 3)を優先した立地です。
一旦、まとめ
終の棲家は、一回の投稿ではとうてい書ききれない奥深いテーマなので、今回はこの辺にしておきます。
次の「終の棲家」に関する投稿では、立地に関する「譲れないポイント」のNo.2以降について考察してみたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。次回のブログでまたお会いいたしましょう!
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